QNAPのファーム更新後、ゲストログインが出来なくなった

QNAP上Sambaのバグだと思われる

不具合が起きている環境 

機種:TS-269 Pro
旧ファームウェア:4.3.4.1029
新ファームウェア:4.3.4.1190

Windows10によるファイル共有およびMacSMBによる共有がゲストで接続出来なくなった。

旧ファームウェア時はゲストログイン出来ていたが、新ファームウェア後はゲストログインが出来なくなった

設定確認 

  • コントロールパネル→権限設定の「共有フォルダー権限の編集」にてゲストログイン可能ファイル(フォルダ)がeveryoneで読み取り/書き込みにチェックが入っている事を確認
  • コントロールパネル→ネットワークサービスとファイルサービスの「Microsoftネットワーク」にて「Microsoftネットワーク向けのファイルサービスを有効にする」にチェックが入っていることを確認
  • 「Microsoftネットワーク向けのファイルサービスを有効にする」を外して適用ボタンを押し、再度、チェックを入れて適用ボタンを押して見る(ファイル共有サービス再起動)

これらの確認をしても、ゲストログインが出来ない

調査 

Appleネットワーク(AFP)ではゲストログイン出来る事から、Windows共有のサービス(Samba)の設定が悪いのだろうと推測

  • SSHでQNAPにログイン(接続方法は割愛)
  • Sambaの設定ファイルは/etc/smb.confだがシムリンクにより/etc/config/smb.confが設定ファイル
  • /etc/config/smb.conf内を確認 globalセクションやゲストログインフォルダセクションに”guest ok = yes”を確認

不具合箇所 

smb.conf内のglobalセクションに”invalid users = guest”が入っているのが原因

  • smb.conf内の”invalid users = guest”の行を削除し、Sambaを再起動してみる
  • Sambaの起動/再起動スクリプトは/etc/init.d/smb.sh
# /etc/init.d/smb.sh restart
  • 本来ならば、この設定でゲストログインが可能になるはずだが、Samba再起動後に/etc/config/smb.confを確認してみると消したはずの”invalid users = guest”が再度、挿入されていた。
    (ちなみに、設定ファイルの確認はtestparmのコマンドでも可)

対処・解決方法 

  1. ファームウェアを古いバージョンにロールバック(ダウングレード)してみる  ただし、修復されない場合もあり、他の機能にも弊害が出る可能性があるので非推薦
  2. QNAP管理画面より
    • 「コントロールパネル」
      • 「ネットワークサービスとファイルサービス」
        • 「Win/Mac/NFS」の「詳細オプション」を押し、「匿名ユーザーをSMB共有フォルダにアクセスすることを制限する」を無効に設定
        • この設定でほぼ解決されると思われる
  3. 「匿名ユーザーをSMB共有フォルダにアクセスすることを制限する」の項目が表示されない場合(私はこれに該当)

    1. QNAPへSSHログイン
    2. /etc/init.d/smb.shのバックアップを取り、667行目辺りの下記一行を編集する
    /sbin/setcfg global "invalid users" "guest" -f ${CONFIG}
    ↓
    /sbin/setcfg global "invalid users" "" -f ${CONFIG}
    

    最後にsmb.sh restartで再起動し、testparmでglobalセクションに、”invalid users = guest”がない事を確認し、Sambaで接続してみる

注意点 

上の対象3.では、今後ファームウェア更新されると、修正したsmb.shが元に戻されると思うので、同不具合が起きる場合には再度修正が必要となる 今後のファームウェア更新でバグがフィックスされることを期待

参考 

今回の不具合に関して、参考になった記事